夏が復活したような天気でした。

私がこれに気付いたきっかけは、マーケティングでした。
マーケティングで習う項目に「ポジショニング」というのがあるのですが、ある本の例として、「カップヌードル」をアメリカで最初に売り出すときの話が出ていました。

その例は、アメリカではその昔(20年ぐらい前になるのかしら?)「ヌードル」というものはエキゾチックな食べ物で、あまり一般的ではなかったそうです。なので、もし「カップヌードル」が日本で売り出されているようなイメージをそのまま保ってアメリカで販売された場合、アメリカの消費者にはなかなか受け入れてもらえないし、実際にスーパーの陳列棚でも「アジア食品」のエリアになってしまい、興味のない人には全く目に付かない可能性があったのです。

そこで、マーケティングの登場。ポジショニングの考え方を少し変えると、同じものでも違うように売り出せてしまうのです。つまり、「カップヌードル」をヌードル入りのスープという位置づけにしたそうです。こうすることで、同じ製品でありながら陳列棚は一般人が良く足を運ぶスープの棚になり、スープ愛好者からは「あら、新しい製品だわ」と気付いてもらえる結果になったのです。

これがきっかけ(だけではないでしょうが)で、「カップヌードル」はアメリカでもヒットした商品になったのです。

、と、ここまでは話の前段です。ここからが本番。

ある日、せんぴこ君と私は大好きなベトナム料理を食べに行きました。もちろんフォー(米の麺でできたラーメンみたいなもの)も頼みました。

食事の途中で、フォーの麺が残り一口、二口分になっていました。フォー好きの私は最後まで食べたいな、と思い、せんぴこ君に、「これ、食べていい?」と聞いたところ、「もちろん」と答えてくれました。私は麺を丁寧にすくい、汁を少し飲んだところでお腹がいっぱいになったので(麺類のスープっておいしいけどお腹張るよね)、お箸を起きました。

「ごちそうさま」

その日は2人満足して帰宅の途につきました。

数日後、ふとしたことからマーケティングの「カップヌードル」が思い出された私は、せんぴこ君に「この前のベトナム料理のフォー、あれは、全部食べたと言う?残したと言う?」と聞きました。

そうしたら、やっぱり返ってきた言葉は

「残してたよ」

なぜなら、私はたいてい麺類のスープは残して麺だけ食べて完食のつもりだったので、そのフォーも完食したつもりだったのです。

次に、「フォー、あれは麺?スープ?」と聞いたら…

「スープだよ」

ひぃ。

普段の食生活ではほとんど日本人の感覚をもってるせんぴこ君ですが、こんなところでまだ異国の香りを漂わせていたのね。

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poc

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