6カ国8人の生活 その7
6カ国8人で生活をしていました。

実は、ここにはまだ出てきていない、一時的な住民があと、二人いた。二人の名前はもう覚えていないけれども、一人はスペイン人の女性、もう一人はイタリア人の女性だった。

スペイン人は、住民とはいえないのかな。契約を私と一緒に行ったが、翌日に契約の取り消しをしていた。なんだか、不動産屋にだまされたと思ったようだった。実際のところ、だまされはしなかったものの、かなりの悪徳不動産屋だったので、先見の明があったんだなぁ、なんて思う。

もう一人のイタリア人が厄介者だった。彼女は交換留学生で、スペイン人が入居を取りやめて空いた部屋に入ってきた。英語があまり出来ず、家のルールや取り決めなどを説明するのに一苦労したのを覚えている。ある日、ドイツ人のフランチェスカ、ギリシャ人のヴァンゲロス、デンマーク人のエヴァ、そして私がリビングでビデオを見ていたときにちょうど彼女がやってきて、一緒に見はじめた。その映画の中でちょっとした言葉のやり取りに、ちょっと面白いシーンがあって、私達は笑い声を上げた。そしたら彼女、目をまん丸にさせて一言。

「なんて言ったか分かったの?」

分からなかったら、見てないと思います。

どうやら、彼女は本国では英語が話せるとみなされていたのか、それなりに話せるつもりでいたようであった。だから、他の外国人留学生は彼女と同じレベルに違いないという、びっくりするような先入観を持っていたようである(この話を理解するのにもかなりの時間を要したのは言うまでもないでしょう)。

少なくとも、大学で授業を受けようと思ったら、外国人であっても多少の語学力は必要なんじゃないの???ねぇ。

そんな彼女はそれ以来私達と付き合おうとは全くせず、同じ大学のイタリア人学生とだけ付き合うようになっていった。それはそれで問題ないのだが、真夜中に男連れで帰ってきたり、夕方にシャワールーム(びっくりすることに、一つしかない!!トイレはかろうじて二つあった)を2時間ぐらい占領したりと好き放題の生活をしていた。悪いことに、文句を言おうにも言葉が通じない。。。

ほとほと呆れていたある日、私は学校に行っていたから遭遇しなかったのだが、彼女がだれかを連れて帰ってきた。彼女は直接自室に戻ったかと思うとバタンバタンと大きな音を1時間ほど立て、バタバタと階段を駆け下りる音を二度三度させ、またバタンと出て行ってしまった。


そして、彼女はそれきり帰ってくることがなかった。光熱費などの清算もせずに。

2、3日して、不動産屋が大慌てでやってきた。どうやら、一方的に契約を解除すると伝えたらしい。でも、私達も付き合いは全くなかったし、イタリアに帰ったのかどうかも全く分からなかった。

一ヶ月ぐらいして分かったことだが、どうやらボーイフレンドが出来たらしく、そこに転がり込んだようであった。本当にはた迷惑な人でした。

読んでくれてありがとう!

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poc

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